「亡国のイージス」
劇場  ★★★★

海上自衛隊の護衛艦「いそかぜ」が、自衛隊のあり方に疑問を抱き始めた
副長・宮津までをも仲間に引き入れた某国の工作員によって占拠される。
それに一人立ち向かう先任伍長・仙石(真田広之)。
政府も様々な厳しい選択を迫られる!!っちゅう男臭いお話。
自衛隊の全面協力ならではのディティールのリアルさはさすが!
映画に深みを与えておりました。キャスティングもぴったりで、
特に真田広之と寺尾聡はおっさんの悲壮感や力強さを全身から漂わせていて
めっちゃよかったです!!まさにはまり役ですな〜♪
最後の方の二人が向き合うシーンで、宮津(寺尾)が
「・・・現在を持って、このいそかぜを先任伍長(真田)の指揮下に預ける」
と言うくだりには渋すぎて涙がにじみました。
真田広之も戦闘シーンなどさすがの身のこなし&表情もリアルで
観てるこっちも手に汗握ることができました。(これ大事ですよね)
ただ前半は結構会話劇が中心でちょっと眠くなってしまったり、
女性工作員ジョンヒと工作員の長・ヨンファ(中井貴一)の関係が
映画の中だけではわかりにくかったり、ジョンヒの出番が短く
如月行に惹かれていった部分がわかりにくかったかなぁ〜・・。
他の人間関係もパンフや一緒に行った友人が小説を読んでいたので
いきさつを聞いたりしてなるほど〜とはじめてわかったところも
あったりしました。まあ映画は時間が限られてるので
しゃーないなぁ(仕方ない)とも思いますが・・。(^^;)
でもその友人が言っていたのですが、映画は映画なりに
小説のストーリーを結構うまく削ったり変えたりして
割とまとまってたと言ってました☆波月も小説は読んでませんが
映画としてなかなか見応えのある作品になっていたと思っております。
そうそう、最後の最後、仙石がいそかぜ甲板から必死に手旗信号を送るのですが、
その映像がシリアスなシーンなのにちょっとコミカルだったんですよ。(汗)
手も足も怪我してるからちょこちょことした動きになっちゃうし、
空から偵察衛星がそれを観ている設定なので粗い画像で
ポツリと仙石が映っていてなんだかちょっぴりコントみたい!?(ガビ〜ン)
そんなわけでシリアス気分がちょっとそがれてしまい
「あ〜、仕方ないんだけどもったいねぇ〜」とちょっと思っちゃいました。(^^;)

余談ですが、パンフが1000円でびっくり!!(高!)
でも値段に違わず分厚くてなんと台本まで収録してあり(!)読み応えありました。

2005.8.11

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